第13回「スワッグづくりワークショップ」開催レポート

授業レポート

 一年の終わりに、心温まる装飾が私たちの日常を彩ります。
 この度、スコラでは「スワッグづくりワークショップ」を開催し、季節の移ろいを映し出すスワッグを手作りしました。クリスマスリースとして煌めく玄関を演出したり、年始のしめ飾りとして清々しい新年のスタートを彩ったりと、飾り付け次第で表情が変わるスワッグ。東神楽町内で採れた自然の素材と触れ合いながら、ものづくりの楽しさを心ゆくまで味わいました。
 一年を締めくくるにふさわしい特別なひとときを過ごした今回のワークショップ。その模様をご紹介します。

講師紹介: Happy Wood Timeの皆さま

今回は、地域に根ざした木育活動を展開する「Happy Wood Time」の皆さんを講師にお迎えしました。メンバーは林業や木工など、木に関わるスペシャリストたち。「楽しく木に触れあってほしい」という思いから、2024年春より本格的な活動をスタートさせました。東神楽町のみならず、旭川市や東川町などでもワークショップを開催し、木の温もりや森の恵みを身近に感じられる機会を提供しています。

早速スワッグづくり開始!

 今回の講座では、小さなお子様から大人まで幅広い年代の方に集まっていただきました。そして、講師の皆さんからは、東神楽町産をはじめとする自然の恵みが詰まった、たくさんの材料を用意していただきました。トドマツ、アカエゾマツ、松ぼっくりにツルウメモドキ、しめ飾り向けに東神楽の農家さんご提供の稲穂まで!見ているだけでワクワクするような材料がずらりと並びます。
 林業は機械化が進んでいますが、今回用意していただいたようなきれいな間伐材は、手作業で切っているからこそ手に入るもの。

東神楽にある木製家具メーカー「匠工芸」さんからの「かんなくず」
稲穂は東神楽の農家さんより

ちなみに、トドマツは東神楽町図書館に飾られたクリスマスツリーと同じものとのこと。また、複合施設「はなのわ」を囲む木々はアカエゾマツだそうです。
 

 まずは材料のチョイスから始まります。

「どれにしようかな~」

参加者の皆さんは、思い思いに材料を手に取り、迷いながらも楽しそうに選んでいきます。「このリボン可愛いね! どのくらいの長さにしようか?」「かんなくずって、どうやって使うの?」親子で相談したり、講師の方にアドバイスをもらったりしながら、世界に一つだけのスワッグ作りが始まりました。
 「家族に怒られるくらい作って、たくさん持って帰ってくださいね!」とは「Happy Wood Time」の飯田さん。

 グルーガンを使って松ぼっくりを飾り付けたり、リース型に挑戦したり、個性豊かな作品が次々と完成していきます。中には、大きな松を使ったダイナミックな作品も! 参加者同士で見せ合いっこしたり、お話に花を咲かせたり、世代を超えた交流が生まれていたのも印象的でした。

自然環境や林業に思いを馳せて

「スワッグづくりに没頭できました」
「東神楽町の林業の方とお知り合いになれて良かったです」
「材料が地産地消で良かったです」
「とても楽しい時間でした」

参加者の皆さんからは、たくさんの嬉しい感想が寄せられました。自然の素材に触れ、自分の手で作り出す喜び。そして、そこには温かい笑顔と会話が溢れていました。

「Happy Wood Time」の飯田さんは、「東神楽で林業専業で頑張っていることを知ってもらいたい」と想いを語っておられました。普段何気なく目にしている木々も、誰かの手で大切に育てられ、私たちの暮らしを支えてくれているのだと実感する貴重な機会となりました。作品をご自宅に飾って、林業や自然環境に思いを馳せていきたいですね。

結びに、それぞれの作品と共に記念撮影!
できるだけ涼しいところに飾ると長持ちするそうです。スワッグと共によい年末年始を!

スコラでは、今後も地域住民の学びと交流を促進するイベントを企画していきます。
ぜひご期待ください!